今月は極めて珍しく行ったばかりの旅を記事化。とある長距離列車に乗ったお話。
WEST EXPRESS銀河とは
WEST EXPRESS 銀河(ウエストエクスプレスぎんが)はJR西日本が運行している特急列車で、「気軽に鉄道の旅を楽しめる列車」としている。より深い説明は公式サイト参照。
事の発端
デビューから去年まではツアー専用列車として走っていたWEST EXPRESS 銀河。夜行・寝台列車好きとしては乗ってみたい気持ちはあったがなかなか手が出せずにいたところ、今年から一般発売もされるようになり、7-8月の山陰コースは一般発売2回目ということもあって落ち着いたかなと予想し空席を運よく拾えたので乗ることに。
山陰コースの概要
山陰コースは京都発出雲市行と出雲市発京都行でいずれも夜行として運行。
次の見出しから発着時刻を併記していくが、公式から引用しているだけであり運行路線の都合上数分単位の遅れが発生したりもするため必ずしも実運行に沿ったものとは限らないことをご理解いただきたい。
京都(21:15発)~出発
出発は嵯峨野線の31番ホームから。0番ホームの奥にあり、日中はきのさき等の特急が発着する。
隣は嵯峨野線の各駅停車。WEST EXPRESS 銀河は車体色が濃紺みたいな色なので、最近の相鉄の車両のように暗い環境下では写真写りが良くない。
乗る前に他の席を覗き見。これは1人用グリーン個室(プレミアルーム1)で1部屋しかない。
2人用グリーン個室(プレミアルーム2)。これは4部屋ある。
グリーン席(ファーストシート)。席数は16だが夜行での運行時は向かい合ったシートを組み合わせてベッドとして使用するため、発売は8席。
銀河のロゴ。
個室のみの6号車の所属定員表記。昼行運転時は2人用個室を3人で使用できるため定員は13。
行先表示。最近の車両は情報を詰め込みがちだが、これはシンプルに行先とロゴの交互表示。
今回乗ったのは3号車のリクライニングシート。3号車はリクライニングシートのほか、フリースペース「明星」が設けられている。
長距離運行が基本である為か、かなり座席間は広くとられていた。
ちなみに席を確保した際は満席に見えたが、実際隣席は空きだった。また、乗車してからほとんど見かけなかったにも関わらず消灯近くになると現れる人がそこそこ居たことから、起きている間はフリースペースで過ごし自席では寝るだけという人も多いようである。
出発後、新大阪・大阪・三ノ宮・神戸と停車していき、23時目安くらいで消灯になった(と思うが正直眠くてはっきり覚えていない)。写真も動いてる中撮るには厳しい明るさだったのでここまでである。
生山(伯備線 6:02着/6:34発)
さて、途中駅で通過待ちや時間調整の長時間停車がちょいちょいありつつ岡山から伯備線に入り、最初に停車してドアが開くのは鳥取県にある伯備線の生山(しょうやま)駅。
ここではWEST EXPRESS 銀河運行の特徴である「おもてなし」があり、駅の所在地である日南町特産品のトマトを使ったトマトジュース等の販売や、観光パンフレット・コラボバッジの配布が行われる。
購入したトマトジュース。濃厚でおいしいが、お値段もそれなり(1本300円程度)。
当然ながら列車行き違いも兼ねるので、電車の撮影も可能。
フリースペース探検
長時間停車の駅では大体の乗客がおもてなしを受けるべく一旦下車するので、そのタイミングを利用してフリースペース「明星」の探検。
記念撮影・VRテーブル。VRゴーグルでは沿線の新見市にある鍾乳洞の見学等が体験できる。
工芸品テーブル。銀河をイメージした手ぬぐいや行灯がある。置かれているのは山陰の工芸品なのでこの辺りはコースによって変わるのかもしれない。
奥にはレストランにあるようなテーブル座席が4区画あり、テーブル上にも工芸品。
案内・水周りチェック
フリースペース同様、人が出払っている時を狙って設備関係をチェック。
車内表示器は行先・次の停車駅または現在地・車内の案内を表示している。
ドア上の車内案内は固定式。
洗面所。使用感としては少し浅いのが気になった。
男性用小便器。個人的には小便器が独立しているのはありがたい。
共用の方はベビーチェアも備えているが、ベビーチェア付けるならもう少し広くスペース取れなかったのだろうかと思う広さである。
生山~安来
生山を出るとのどかな風景の中を走り、大山が見えてくるとそろそろ山陰線との合流駅、伯耆大山である。
伯耆大山は貨物駅でもあるので、貨物列車や機関車を目にすることもできる。
安来(8:04着/8:28発)
列車は米子に停車した後安来に停車、火曜なので安来節とどじょうすくい踊りでのおもてなし。
月曜発は米子の停車時間が短く安来の停車時間が長いので安来でのおもてなし、金曜発は米子の停車時間が長く安来の停車時間が短いので米子でおもてなしが行われるようである。
松江(8:45着/8:57発)
松江では15分弱の停車だがおもてなしがあり、甲冑姿の武士の方並びに乗務員と記念撮影が可能。
松江~出雲市(宍道湖)
松江を過ぎると右手に宍道湖を見ながら終点出雲市を目指す。
出雲市(9:31着)
終点出雲市に到着。最後に両先頭車を記念に撮影してホームを後にした。
まとめ
今回はとりあえず乗ってみた的な乗車記をお届けした。フリースペースや水周り等も取り上げているので、利用する際の参考になれば幸いである。
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