さよならシィライン 脇野沢~青森 ポーラスター 乗船記(2017/5)

訪問記・旅行記

今月は最終日に飲み会の予定が入ったので早く書き始めています。さて、今回はとある船に乗った話。これまでも度々廃止になった航路やら閉館したホテルやら取り上げてますが今回のはギリギリセーフ(?)。

今回は青森県、むつ湾を縦断する「シィライン」という会社の航路の話。初乗船のときと乗り納めの全2回予定ですが、今回のは3泊4日くらいの旅から乗船部分だけを抜き出しているのでボリュームは薄め。

シィラインとは

https://www.sii-line.co.jp/

シィラインは青森県青森市に拠点を置く船会社で、青森と下北半島の脇野沢・佐井村を結ぶ高速船を運航している。下北半島とは陸続きであるが、離島航路の扱いを受けており佐井村や大間町から青森市へ行くにはこの航路を利用するのが最短となる。2022年度末で自治体からの赤字補填が終了することに伴い、2023年3月31日をもって航路廃止となる。

はじまりは大湊

今回は2017年の乗船記。鉄道の乗りつぶしがあらかた終わってきてからは、GPSで記録をつけながら旅をするのが中心となり、盲腸線に乗るにあたっては同じルートを行って帰るだけではつまらないので、通り抜けできるルートがありそうな場合は積極的に選択するようになった。今回は大湊線からJRバス、そしてシィラインに乗り継いで下北半島から青森市に抜けるルートを選択。仕事終わりに大湊まで行ってJR系の「フォルクローロ大湊」に1泊。乗船記としてはここがスタート。

JRバス下北線 大湊駅→フェリー前(脇野沢)

大湊駅前から脇野沢行きのJRバスに乗車。このとき朝7時すぎ。1時間程度で脇野沢のフェリー乗り場前に到着し、8時半の船に乗り継げるようになっている。

脇野沢港

1時間ほどゆられてフェリー前停留所で下車。ここは終点ではなく、バスはむつ市脇野沢庁舎が終点。

ちなみにこのバス停船着場の近くではあるが、乗船券売り場までは数分歩く。

乗船券販売所。土産物屋や飲食店も併設。脇野沢港はシィラインのほか、むつ湾フェリーも発着しており、両方の乗船券を販売している。

乗り場の前にあるオブジェ。(モニュメント?)

船(ポーラスター)

ポーラスターという船に乗船。シィラインの船はこの一隻しかなく、故障等で長期運休になったこともあるという。総トン数101トンで旅客定員96名。(公式サイトより)

ちなみに航路の廃止はこの船の建造したときの借入金が返済完了することに伴い自治体が赤字補填をやめるためということらしい。

客室

前部客室。窓側は2列または3列。真ん中は2列。

最前部はラウンジといいソファタイプの椅子になっている。

案内板と消火設備・脱出経路図。

後部客室。こちらは窓側3列真ん中2列。

出航(道中)

前部の左側窓際に陣取り、出発。客室内にLED表示機とテレビがあり、むつ科学技術館の案内等が延々と流れていた。

晴れていれば両窓側から下北半島・津軽半島の景色が楽しめる。(写真は下北半島)

乗船券。当時脇野沢~青森で2610円、高めだが1時間で青森に着くことを考えれば許容範囲だろう。

青森港

前述のとおり青森までは1時間、観光物産館アスパムとベイブリッジが見えてくれば青森港入港である。

下船。小型船なので港も大掛かりな設備は不要なようである。

この日はポーラスターの前に海上保安庁の「おいらせ」が係留されていた。おいらせの奥は常時係留され博物館になっている八甲田丸。

下船後給油している場面に遭遇。小型のタンクローリーから給油しているようだった。

青森港旅客船ターミナル

ターミナルビル。窓口や待合スペースは1階にある。

ターミナル周辺

埠頭公園

ここからはおまけ。旅客船ターミナルのほうへ向かう車道は旅客ターミナル前で終わり、その先は海の直前まで遊歩道のような形に整備されている。一応Google マップ上では「埠頭公園」となっており公園らしい。

まずは車道の終端にあり目に付く朽ち果てた貨物車両。

ただ置いてあるだけと言う感じの荒れ模様。ちなみに今年乗り納めで再訪したときには消滅していた。

ちなみに過去の写真を漁ったら2012年にも撮影しておりそのときはまだそこそこ綺麗だった。

貨物車両の展示場所辺りから青森駅方面。

展示車両の横、青森駅から1本だけ線路が埠頭の端まで伸びている。電車の入替に使っているらしい。

終端部。

先端付近。確かにここは公園っぽい感じがする。

公園の先端部まで来ればアスパム・ベイブリッジ・八甲田丸等を絡めて写真撮影が可能。これが想定されている利用方法なのかもしれない。

八甲田丸

青森駅前名物ともいえる八甲田丸。青函連絡船八甲田丸を係留保存しており、中は博物館となっている。

津軽海峡冬景色 歌謡碑(1番)

こちらも名物の津軽海峡冬景色歌謡碑。八甲田丸の前にあり、センサー式なのでいきなり前奏が流れ出してビビる。「(1番)」と書いたが2番の歌謡碑が竜飛崎(外ヶ浜町)にある。

まとめ

今回は初乗船時の様子をさらっと紹介した。次の記事は先日乗り納めをしたときの乗船記の予定。

この旅の続きについての記事化は機会があれば。旅自体はこの後三厩・津軽中里・大鰐温泉・宮古・気仙沼・釜石・盛・女川・飯坂温泉と周って帰っている。

おまけ部分は少しでも青森駅周辺観光の参考になれば幸いである。

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