今月は最終日外出予定なので前日に作成。全2回の2回目で、先日乗り納めしたときのお話。行ってから記事になるまで異例の早さだが、多分このタイミングを逃すと書かなくなってしまうので連続記事で。
乗船日の選定
廃止まであとわずかとなった3月中旬の話、乗船経験があったのでそれまでそんなに気にしていなかったが、急に気になり始めて検討を開始。冬場は欠航や区間運休が多いため行くべきか迷ったが全区間乗っていないのと、ココが廃止されると下北半島をぐるりと回るGPS記録が付けられなくなるので、週間天気予報とにらめっこしつつ、全区間運航しそうな日と土日または既に理由もなく取っていた有給休暇とのタイミングが合えば行くことにして、最終的に春分の日になった。
ちなみに運航がどうなるかは当日8時頃(冬季ダイヤ)に公式サイトで発表されるため、確約がない状態で前日に青森入りしている。
青森駅前
乗船予定は9:40発の2便。9時前にホテルを出て旅行支援のサイトに9時開店と記載のあった土産物店でクーポンを消化する予定だったが、軒並み営業時間が変更されていて開いておらず、結局ドトールでコーヒー豆を購入。
青森駅は新駅舎が供用開始しており、現在は新駅ビルの新築工事をしていた。
フェリーターミナルまでの道中
ターミナル周辺は前回の記事で取り上げているので、今回は看板中心。駅のフェンスにある発着所の横断幕。埠頭への道入ってすぐ、A-FACTORYの前あたり。
さらに進んだ先。左端は「石油組合」だが、かつて就航していた「東日本フェリー」の文字が見えている。
青森港旅客船ターミナル
外観
旅客船ターミナル。外観は前回から変化無し。
館内
乗船券売り場。
待合スペース。上の階は時間がなくて立ち寄れず。
乗船
9時半ちょっと前に脇野沢からの1便が到着。毎年10月から4月が冬季ダイヤで始発・終着が脇野沢となっている。(夏季は佐井)
乗船。客の数は窓側が全て埋まる程度。
乗船券。佐井まで片道3620円。
出港 9:40
定刻どおり青森港を出港。出港時には職員が手を振って見送ってくれた。
見慣れた青森の景色を横目に船は脇野沢へ。この日はたまたま客船も寄港していたようだった。
脇野沢港 10:40
1時間で脇野沢到着。今回は船から。
脇野沢では数人客が入れ替わり、再び出発。
脇野沢~佐井
進行方向右側の席だったので、脇野沢からはずっと下北半島を見ながらの航行。
脇野沢と佐井の間には牛滝・福浦と2つ経由地があるが、この日運行情報で予め福浦抜港の記載があり経由せず、牛滝も乗下船希望者が居なかったのか通過し、脇野沢から佐井へ直行となった。
佐井港 11:55
定刻なら12:10到着だが、脇野沢から直行だったため15分ほど早く到着。
津軽海峡文化館アルサス
佐井港には「津軽海峡文化館アルサス」という佐井村の観光物産と歴史を紹介する施設がある。観光案内所や歴史展示・売店・食事処等があり、観光案内所は青森行き高速船や仏ヶ浦観光船の乗船券販売所を兼ねていて佐井側の客船ターミナルのようなものである。アルサスについては後々単独記事で取り上げる予定。
折り返し便を見送る
12:30に折り返しの3便が青森へ向け出港。佐井には下北(むつ市)から大間を経由して来る下北交通のバスが乗り入れているが次の下北行きは3時間後。接続が悪いと言うのもあってかほとんどの客が折り返し便で戻っていった。出港していった便が再び青森で折り返し、脇野沢止まりで1日の運航が終了(冬季)するので、佐井港の今日の高速船発着業務は終了。
昼食
私は前述の下北行きのバスでぐるっと回って帰ることにしているので、アルサスの食事処で昼食。
写真は「佐井村限定」と書かれていた真こんぶらぁめん800円。麺に練りこまれているタイプだったので真こんぶを感じ取るのは難しかったが美味しかった。
時間つぶし
「佐井」バス停
昼食を終えてバスの時間を再確認。「佐井」のバス停はアルサスにあるが、バスの終点は少し先の佐井車庫前で、最終的には車庫前まで歩いてバスに乗車した。
ゆっくり昼食をとっても残り2時間くらいあるわけで、そんなに離れてなさそうだったので車庫前のバス停の位置を確認しに行った。
佐井車庫
佐井車庫。車庫と乗務員の休憩所があるだけのようだった。
佐井村役場
車庫前のバス停を確認して車庫前から乗ることにして、アルサス方面へ戻る。途中に村役場があった。
旧三上家住宅
村の名所という佐井村出身の赤十字の心に生きた医師、三上剛太郎氏の生家。毎年GWから10月までしか公開していないようで、中には入れなかった。三上剛太郎氏や旧三上家住宅については以下を参照。
下北交通 下北駅前行き
時間に合わせてまた佐井車庫まで行き、下北駅行きのバスに乗車。アルサスからも乗車はなく、しばらく乗客は私一人だった。
大間町内
津軽海峡フェリーの大間フェリーターミナル。この日の運行は終了済。
レストハウスと一本釣りモニュメント。
旧大畑駅(下北交通大畑出張所)
下北交通の旧大畑駅。2001年まではここまで鉄道が来ていた。鉄道廃止後もバスの出張所として待合室やバスの窓口がある。ここまで1時間半ほどずっと乗客は私一人のみ。ここから一人乗車し、下北まで数人乗降があった。
下北駅
18時前に終点下北駅に到着。この時間だともう1泊したいところだったが、翌日仕事なので大湊線・新幹線と乗り継いで帰宅。
まとめ
今回は航路廃止直前の様子を紹介した。航路廃止は残念だが、初乗船時の乗船率や今回折り返し便で青森へ戻っていった数を見ると仕方がないというところ。佐井からの接続等各々津軽海峡フェリーとの乗継ができるようなダイヤであればもう少しどうにかなったのではないかと思った。
青森行きの高速船は廃止されても、仏ヶ浦の観光船は残るようなので機会があれば行って見てほしい。
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