道北道東乗りつぶし旅行記 その2 広尾線代替バス・日高線代行バスの旅(2017/6)

訪問記・旅行記

間が空きましたがその2。今回の旅のメインイベント、広尾線代替バスからの日高線代行バスの旅。

その1はこちら。

道北道東乗りつぶし旅行記 その1 札幌~稚内~帯広(2017/6)
なんだかんだで初の旅行記。日高線の一部廃線が確定したということで、当該区間が含まれる行程をチョイス。スタートは夜の札幌からスタートは午後10時すぎの大通バスセンターから。本当は仕事終わりに羽田から新千歳に飛んできて...

十勝バス広尾線 広尾営業所前行き

まずは広尾線代替バスで広尾へ。11番のりばから出発する。60番の広尾行き。

広尾方面行きは土休日運休便も含めると午前中は2時間に1本、午後は1時間に1本程度の運行頻度。今回は広尾から先の接続の都合上、7時15分発に乗車している。

待っていると黄色い車体でおなじみ十勝バスの車両が到着。ここから広尾まで2時間半弱の旅である。

愛国駅前

帯広を出て40分程度で愛国を通る。「愛国から幸福ゆき」の縁起切符でおなじみの駅で、商店のみやげの文字に面影を感じる。バスは駅の目の前までは行かず手前で曲がるため、遠くからの撮影。

この辺りでは農場や牧場等北海道らしい景色が車窓に広がる。

幸福駅付近

愛国から15分ほどすると、愛国から幸福ゆきのもう片方である幸福駅付近を通る。愛国よりも駅とバスが通る道路の距離が離れているが、当時使われていたオレンジ色の車両がそのまま保存されているため、天気が良ければすぐわかるだろう。

余談

上は幸福駅の地図である。この地図をズームアウトしてみて欲しい。 そう、幸福駅は帯広空港の最寄り駅でだったのである(現空港は1981年開港、広尾線は1987年廃止) 現在も空港連絡バスは幸福駅に停車する。ただし、空港行きでは乗車専用、空港発は降車専用である。

広尾

帯広から2時間20分ほどで広尾に到着。なお、バスの行先は広尾と表示されるが、終点は広尾営業所前でありここではない。

訪問時は駅時代の駅舎がそのまま待合室として残っていた。2018年6月に解体され新しい待合室に建て替えられたため現存しない。

広尾は十勝バス広尾線のほか、ジェイアール北海道バスの高速ひろおサンタ号・日勝線(一般路線バス・様似方面)が発着する。ここから様似行きのバスに乗車する。

ジェイアール北海道バス日勝線 様似営業所行き

10時発の様似営業所行きに乗車。このバスはえりも岬を経由して様似方面へ向かう。

襟裳岬までは海沿いを走ったり少し内陸に入ったりの繰り返し。海草のたくさん生えた岩も見える。

トップで使用した写真。進行方向をズーム撮影。少し内陸に入ったところではずっとこんな感じであった。

えりも付近・えりも駅

えりもに近づいてくると、人家がぽつぽつと見られるようになってくる。

えりも駅。駅を名乗っているのは国鉄の自動車駅としてスタートした名残。かつては窓口も備えた建物だったという。

様似駅

広尾から2時間ほどで様似に到着。駅には観光案内所が併設されている。

駅構内はきちんと整備されているが、線路の錆びつきを見ると物悲しい気分になる。結局これ以降も列車がこの駅に来ることはなく廃止となる予定である。

日高本線列車代行バス 静内行き(ジェイアール北海道バス)

日高本線が不通になった後なので、代行バスで移動。静内で乗り継いで鵡川まで代行バス移動で、静内まではジェイアール北海道バス。全区間で累計しても、両手で数えられるくらいの乗客数だった。

静内駅

様似から2時間ほどで静内に到着。静内は日高本線の半分より少し様似寄りにある。街はイオン等がある程度には栄えている。

バス停は駅出入口の目の前。今回は静内で1時間半ほど乗り継ぎ時間があったが、結局イオンで時間をつぶした(笑。

日高本線列車代行バス 鵡川行き(酒井運輸)

静内からは静内に本社を持つ酒井運輸の代行バスに乗車。酒井運輸は2019年4月に十勝バス傘下に入り、社名を「北海道ひだかバス」に変更している。様似→静内よりは人が乗っていたが、静内発車時点では1列おきに窓際に1人ずつ座っている程度。

海沿いでは護岸工事をしている人の姿も見られた。

静内~鵡川には最初に被災した区間が含まれている。最初(2015年)の高波による被害の後も台風等でさらなる路盤流出や近隣区間で新規の被害が発生し、線路が宙ぶらりんになっている箇所も車窓から確認しただけで複数個所あった。

清畠駅。この駅を含む豊郷~大狩部が被害の始まりであった。

被害によるものかは不明だが、線路自体が部分的になくなっている場所も見られた。この写真では右端に少しだけ線路が見える。

鵡川駅

鵡川で列車に乗り換え。ここからが存続区間。写真がここまでしか撮っていなかったので今回はここまで。

まとめ

1日かけて北海道の下の方を移動した。7時過ぎに帯広を出発して、苫小牧に着いたのは18時過ぎ。

えりも岬等観光で途中下車する場合は、どこかで宿泊の必要がある。

触れたのは少しであったが、被災状況と利用率から復旧断念に至った事情が伺えたと思う。

写真がないので割愛したが、苫小牧到着後は南千歳からおおぞらで釧路に移動して釧路泊。次回は釧路からスタートする。

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